こんにちは JAYLOGです。
今回は小学校でのプログラミング教育の必修化に向け、高学年のお子様がご家庭でも取り組める教材についてのお話です。
小学校での授業で必修化されるにあたって、徐々に増えつつある、ご家庭で学べるプログラミング教材。しかし、
『たくさんありすぎて何を選んであげればいいかわからない。。。』
『何を基準に選んでいいか分からない』
『受験勉強もあるからなるべく時間もかけられない』
と思っている方もおおいのでは?そんな方に向けておすすめの教材を紹介したいと思います。
今回は授業などでもパソコンを使用しており、パソコンの操作にも慣れつつある小学校高学年のお子様が楽しみながらプログラミング思考を学べるような教材を選んでおります。
プログラミング教育のメリット
まずはプログラミング教育で学べることについてです。
- 論理的思考が身につく
- 問題解決力が身につく
- 創造力が身につく
プログラミングはある目的に対して必要な処理(条件の分岐、繰り返し)をコンピューターに教えてあげる作業になります。この処理を教えてあげる作業は一筋縄ではいかず、何度も試行錯誤をしていく必要があります。この過程で得られる能力をプログラミング的思考といって上記のような3つの能力を身に着けることが出来ます。
論理的思考力、問題解決能力、創造力は今のお子様が将来大人になった時に必要な能力になります。
というのも、今の子どもたちは今よりももっと複雑化された難易度の高い問題に直面し、解決をしていく必要があります。また、周りの環境も人間だけではなく、AIやIoTをうまく活用していく必要のある場面が増えていきます。
そのためには、『物事を整理して分かりやすく考える』『解決策を考える』『実行する』というスキルを学習する必要があります。これらのスキルはプログラミング教育で学ぶ事ができます。
しかし、プログラミング的思考は短期間で学べるものでもないので、小学校や小さいうちから継続的に学習していく必要があります。
プログラミング教育のメリットについてはこちらをご覧ください。
高学年のプログラミング教材を選ぶ際のポイント
プログラミング的思考を学ぶメリットが分かったところで、肝心の教材選びになります。
小学校高学年ではこのような特徴がありますので、それらを考慮してあげる必要があります。
- 物事を論理的に考えることができる
- 物事の仕組みも少しずつ理解し始める
- 『こうすれば便利なのに~』など物事の改善点が見えてくる
なるべく『やり応えがあるもの』『考えてることを表現できるもの』がおすすめです。
今回はそのようなものを6つ選んでおります。
あとは、お子様と相談して、一番関心が高いものを選んであげればいいでしょう。
小学校高学年におすすめプログラミング教材6選
では、高学年のお子様におすすめの教材を紹介します。
まずは各教材の概要です。
教材名 | おすすめ出来る方 | 参考価格 |
---|---|---|
レゴ マインドストーム EV3 | レゴ好きな方 | 58,000円 |
MESH ひらめきラボセット | 色々なIT技術に興味を持たせたい方 | 40,000円 |
micro:bit | 将来的にプログラミングを学ばせたい方 | 7,000円 |
UNO R3スマートロボットカーV3.0 | まずはリーズナブルに済ませたい方 | 6,000円 |
Nintendo LABO | 勉強を意識させたくない方 | 9,000円 |
Makeblock プログラミングロボット | 創造力を伸ばしたい方 | 13,000円 |
高学年おすすめ1: レゴ マインドストーム EV3
参考価格:58,000円
レゴ® マインドストーム® EV3は、世界有数の名門大学として知られているマサチューセッツ工科大学(MIT)とレゴ社のコラボにより開発されたロボットプログラミング教材です。
お子様になじみ深いレゴであることまた、実際に動かすことが出来るのでプログラミング的思考(論理的思考力、問題解決力、創造力)が鍛えられます。
このキットを使って小学生~大学生までの世界大会が毎年開催されており、多くのロボット教室で採用されていることから、教材としては実績多数です。
「インテリジェントブロック」と呼ばれるコアユニットを組み込み、専用のブロックパーツ、モーター、センサーなどを使って好みのロボットを作っていきます。
プログラミングはタブレットやパソコンの専用アプリで行います。
処理のアイコンをドラッグ&ドロップでつなげていくので、パソコンに馴れていないお子様でも問題なく使えます。
やはり、レゴとあってお子様になじみ深いので楽しみながらいつの間にかプログラミング的思考を学べるのがメリットです。
『小さいころからレゴが好きだったな~』『レゴのメリットである創造力を楽しみながら育ててあげたい!』と思っている方にはおすすめです。
デメリットとしては ロボットそのものの仕組みや機構を考え理解するステップと、それらの機能と連携させたプログラムを作成するステップの両方が必要で時間がかかります。
その為、最初は簡単なものから一緒に作ってあげた方がお子様の理解も進みます。
高学年おすすめ2: MESH ひらめきラボセット
参考価格:40,000円
MESH ひらめきラボセット は、ソニーのMESHとモーターなどの電子部品をセットにした商品になります。
MESHはセンサーやボタンなどこんなことが出来る電子の部品です。
- LED:様々な色に光らせることが出来る
- ボタン:ボタンを押されたことをプログラムに伝えることが出来る
- 動き:ブロックが動いたことを教えてくれることが出来る
- 明るさ:周りの明るさの変化(明るい→暗い)を教えることが出来る
- 人感:人が動いたことを教えることが出来る
- 温度や湿度:温度や湿度が変化したことを教えることが出来る
これらのセンサーを使い、処理のアイコンを組み立てることでプログラミングをします。
例えばこんな面白いことが出来ます。
- テレビの前に明るさセンサーを置いてテレビの見過ぎを教えてくれる
- ボタンや人感センサーを使っておばあちゃん、おじいちゃんが薬を飲んだか教えてくれる
- 人感センサーを使ってペットの行動を確認する
- メールが来たらLEDでお知らせする
いろんなセンサーがあるので身近なものの仕組みを再現してその原理を知ることが出来るというのがメリットです。
その結果、将来的に主流の技術になっていくIoTをあらかじめ理解できるようになります。
『今のIT技術の主流を学ばせてあげたい!』『いろいろなIT技術に興味を持ってほしい!』と思っている方にはおすすめです。
デメリットとしては センサーブロックが全部で7種類しかないので一度に作れる作品は基本的には1つだけとなります。ですので2つ以上同時に作りたい場合はセンサーブロックが重複しないように工夫が必要です。
とはいえ、レシピがあるのでそこから部品の競合しないようなものが作れます。
高学年おすすめ3: micro:bit
参考価格:7,000円
micro:bit はNHKのイギリス版であるBBCが主体となって作った教育向けのマイコンボードです
マイコンボードは一つの基盤で色々なことが出来る便利な回路です。
イギリスでは11歳〜12歳の子供全員に無償で配布されており、授業の中で活用が進んでおりプログラミング教育として活用されている実績があります。
図や文字を表示するための25個の赤色LED、2つのプログラムを登録できるボタンスイッチ、加速度センサー、磁力センサーを搭載し、Bluetoothを介して他のデバイスと接続することができます。
USBケーブルでPCと接続して処理をドラッグ&ドロップで組み立てることが出来ます。
また、 JavaScriptやAIでも使われているPython,MIT開発したScratchを使ってより本格的にプログラミング出来るのがメリットです。
『将来的には実践的なプログラミング言語を勉強させたい!』と思っている方にはおすすめです。
デメリットとしては 自由度が高く、最初何を作ればいいのか分からない可能性があるということです。
最初はmicro:bit の解説本を使っていくつか見本通りに作らせてあげてまずは慣れさせてあげる必要があります。
高学年おすすめ4: UNO R3スマートロボットカーV3.0
参考価格:6,000円
UNO R3スマートロボットカーV3.0は、初心者~熟練者まで各々のレベルに合わせたロボットを作れる教材です。
ロボットを学ぶために設計されたUNO R3コントローラボードをベースにした教育的なキットです。
IOSやAndroidの専用アプリからライントラッキングができますし、障害回避、IRリモート、Bluetoothでもコントロールもできます。
少し難しそうに感じますが、教育用キットを目的として作られているのでわかりやすく誰でもカンタンに作ることができることがメリットです
『子供が興味を持つか分からないから最初はリーズナブルの方がいいな~!』『まずはプログラミングを楽しんでほしい!』と思っている方にはおすすめです。
デメリットとしては プログラミングではなくロボットを組み立てるのが少し大変なことです。最初は説明書を見ながら一緒に組み立ててあげましょう。
高学年おすすめ5: Nintendo LABO
参考価格:9,000円
次はご家庭でお持ちの方も多いと思いますがNintendo SwitchのゲームソフトであるNintendo LABOもプログラミング教育につかえるのでおすすめです。
you tubeのチャンネルでも取り上げられているので、このソフトをご存じの方も多いのでは。
ダンボールを組み立て、その中にコントローラを入れて遊ぶだけではなく、「Toy-conガレージ」というモードがあります。
これはNintendo Switchの画面上で処理のアイコンをつなぎ合わせてプログラミングするビジュアルプログラミングモードです。
ご家庭のダンボールや空き箱が、Nintendo Switchの制御でロボットに変身します。「アナログ・デジタルの区別」や「論理回路」などもあり、なかなか本格的です。
Swtchのソフトなので、お子様はゲームをしているつもりで抵抗なくプログラミングを学べるのが最大のメリットです。
『学習というよりも遊びながら勉強させてあげたい!』と考えている方にはおすすめです。
高学年おすすめ6: Makeblock プログラミングロボット(mBOT)
参考価格:13,000円
Makeblock社が提供しているプログラミングロボット教材 で特徴のあるフォルムのロボットです。
Makeblock社はSTEM(科学・技術・工学・数学の分野)教育に強みがある会社で、塾や学校でも導入されている実績のある会社です。
見て頂くと共感していただけると思うのですが、一度完成したら愛着がわくような愛嬌のあるフォルムではないでしょうか?
mBOT自体は20分程度で簡単に作ることができ、本命のプログラミングに集中できます。
こちらも、この様なセンサーがあり多様な使い方が出来ます。
- ライントレース: モノが白か黒かの判別が出来るセンサー
- 超音波センサー:モノとの距離を測るセンサー
- ボタン:接触されたことが分かるセンサー
- 光センサー:明暗が分かるセンサー
プログラミングはScratchを使っており、ビジュアルでプログラミングが出来るので初心者の方でも心配ありません。
例えばセンサーとプログラミングを組み合わせることでこんなことが出来ます。
- 障害物を見つけたらブザーで知らせてくれる
- 明るいところを見つけさせる
mBOTは拡張性が高く100種類以上のモジュールがありますので、お子様がやりたいことを思うことを実現化できてしまうのがメリットです。
『子供の創造力を刺激したい!』『愛着を持って長く教材を使ってほしい』という方にはおすすめです。
一方でメリットは拡張性を持たせるためには追加でモジュールを購入する必要があることですが、子どもがやる気を出したら追加で購入してあげるようにしましょう。